今回は、婚活において勘違いしがちなことについてお話しましょう。
当プラザの「お見合いセミナー」で皆さんにお伝えしていることですが
「お見合い」で出会った場合、よほどの理由がない限り、何度か会ってみましょう。
理由は簡単!たった一度会っただけでは、
その人のことをほとんど知ることができないからです。
あなたが「お見合い」をしたとしましょう。
好きなものや趣味の話はそれなりにしたけれど、会話はあまり弾まず、特別好印象だったわけでもありませんでした。さて、あなたはこの人にもう一度会いますか?それともお断りしますか?断る理由はなんでしょう。
お断りをしてしまうという人は、ここで、よーく考えてほしいのです。断ったとして、また次の「お見合い」に進みますか?そしてまた同じような結果ならお断りをして・・を延々と続けていきますか?いつか、きっと素敵な人に出会えると思いながら...
ここが大きな落とし穴なのです。婚活を続けているにも関わらず、なかなか実を結ばない人は、もしかすると「お見合い」を勘違いしているのかもしれません。せっかくお見合いの話があるんだったら、できるだけたくさんの人に会って、その中から選びたいと思っていませんか?
例えば、スーパーマーケットでリンゴを買うとき、どのリンゴがおいしそうかを比べて選びますね。それは同じリンゴの中でも、美味しいものを食べたいという欲求によるもので、ごく自然なことです。
でも「人」の場合は違います。どれほど多くの人に会ってもその人たちを比べることはできないのです。なぜならその人は世界に一人しかいないから。当たり前のことですね。
目の前にいる、その人のことを知ろうとしない人は、どれだけたくさんの人に出会っても、自分の生涯のパートナーを見つけ出すことはできません。
一人の人を深く知るということは、案外難しいものです。でも、その人を知ったからこそ気づくことがあります。一度なりとも本気の恋愛をしたことがある人なら、きっとその意味もおわかりでしょう。その人を知らずして、次々と相手を物色するというおろかな真似もしないでしょう。そして悲しいかな、選んでばかりいる人は、自分の理想の相手からは選ばれないという負のスパイラルに陥ってしまうのです。
有名な名言に「人生は選択の連続である」とあります。たしかに「YES」か「NO」かを選択するという意味では間違っていないと思います。でも、実際のところは「決断の連続」なのではないでしょうか。
仮に目の前にリンゴがあったとします。(リンゴの例えばかりで恐縮ですが・・・)それを食べるかどうか?という質問に対しては、「食べる=YES」か「食べない=NO」のどちらかを選ぶわけですが、行動に置き換えてみれば「食べる」ことを決めたか、「食べない」ことを決めたかです。あるいは「眺めている」ことを決める人もいるかもしれませんね。選択を迫られたときに選んでいるような錯覚に陥るだけで、実際にはどうするかを自分の意思で決めているのです。
「選ぶ」という行為は、必要に応じて「選ぶ」わけですから、ある意味受動的です。ですが「決断」は違います。誰かから迫られたからするものではなく、いつどんな時でも、どんな状況でも、人は「決断」することができるわけです。自分で意思決定ができる人は、自分から幸せな人生を生きることができます。
少々難しい話になってしまいましたが、「お見合い」で出会う人のことをもっと知ろうと決断するか、知ろうとしないと決断するか。要は自分の問題ということです。「人」には基準などなく、その「人」は唯一無二の存在であるため、他の人とは比べようがないため「選ぶ」わけではないということ。自分自身のこともまた、他の人と比べて優劣をつけるものではないということです。
それでもやっぱり選びたい!という人は、自分が「選ぶ」ということは、相手もまた「選ぶ」権利があるということを、
どうぞお忘れなく。