昔から日本では、2月19日頃を「雨水(うすい)」と呼びます。
雪や氷が溶け始めそろそろ冬も終わる頃ということでしょう。
そこで今回はひと足お先に、春へ向けて気持ちを切り替えてみませんか?
新しい季節、職場や周囲の環境が変わる人もいれば、何も変わらないという人もいるでしょう。
でも自分の意識は、自分の気持ちひとつでいつでも切り替えることができますものね。
ワクワクするのも、ドキドキするのも自分次第!春待ちライフ始めましょ♪
近年日本でも人気のあるフランス人ドミニック・ローホーさんの本は読まれた方も多いと思います。彼女は日本の仏教系大学で教鞭をとったこともあり、禅の修業や墨絵の習得などを通じて日本の精神文化への理解を深めたといわれています。シンプルな生き方を提唱し、フランスはもとよりヨーロッパやアジア各国でも著書がベストセラーになっています。
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ただ、シンプルな生き方というのは、決して『モノ』を少なくするというだけではないように思います。部屋の中を片付けると、たしかにその一時はスッキリとして気分もよいけれど長続きはしません。大切なのはその人自身の考え方。考えが行動となって、暮らし方や生き方へとつながっていきます。
つまりすべての基本となるのはその人の『考え方』。あなたは、自分の人生(生活)において、何が最も大切で、何が重要でないかをきちんと見極められていますか?
たくさんのモノや情報が溢れている今の時代だからこそ、モノに振り回されず、流行や周囲の声に流されず、しっかりと自分の考えは持っていたいものですね。
人それぞれ「考え」を持つ事はとても大切ですが、自分の生き方に対する考え方は、そもそも主張するものではありません。なぜなら「自分の生き方」だからです。もちろん他の人との関わりがある場面では、自分の考えをわかりやすく説明したり、時には主張をしなければならないこともあるでしょう。でも「自分の生き方」について、周囲の人たちへ説明したり、主張したりする必要はありますか?
例えば「私はベジタリアン」ということを主張しすぎると、周囲の人たちへも自分の考えを押し付けているような印象を与えます。友達と食事に出かけるときに、「実はベジタリアンだから・・」とお店やメニューを選ぶときに少し説明をする必要はあったとしても、「こういう理由でベジタリアンなの、肉を食べる人の気が知れないわ」などと主張しようものなら、それは相手を否定することにもなります。
ちょっと極端な例をあげましたが、自分の考えというのは、あくまで自分だけの経験や境遇などがもとになっています。他の人にも同じように、その人にしかわからない考えがあることを忘れずにいましょう。それが自分のことも、相手のことも同じように尊重するということです。
NYのファッション界でも「Normcore(ノームコア)」が近年のトレンドとして話題になっています。Normcoreとはnorm(normalの略)=「標準」、coreは「ハードコア」などの「コア」を組み合わせた造語のようなもので「究極の普通」というニュアンスでしょうか。
色は黒や白、ベージュ系の落ち着いたものをベースとし、素材やデザイン(カッティングや構造)で組み合わせていくスタイルで、これまでの色や柄を主体としたコーディネートではなく、自分をどう魅せるかという姿勢がファッションにも表れているようです。
先ほどの主張しすぎると・・・という話とは、一見、相反するようにも思いますが、言葉で語るのではなく、ファッションで自分のアイデンティティを表現できるというのは素晴らしいことですね。ただ、自分には何の考えや想いもなく、ただ流行だからと取り入れてしまうと、「普通」=「ダサい」というふうに見えてしまうかも!?どんなファッションであれ、どんな生き方であれ、自分に確固たる自信がある人は美しく見えるものなのかもしれません。
自分では何の疑いも持たず、ずっとこだわり続けてきたこと。それは、あなたにとって本当に必要なものですか?背伸びしすぎることなく、心地よく暮らすために必要なものが何か見直すきっかけ・・・。
そんな春待ちライフ始めませんか?