福井で生まれて福井で育ってきた人には、当たり前のことが
実はとても素晴らしいことだったりする。
例えば、きれいな空気、豊かな自然、おいしい水。
福井には海も山も里もある。美味しいものにも恵まれている。
どれくらいの人が、贅沢な毎日を過ごしていることに気づいているだろうか?
福井駅から徒歩5分のスナックランド(ニシワキビル)1F「クマゴローカフェ」にその人はいました。名前は星子さん。お店へお邪魔した時には、ちょうど料理の下ごしらえの最中でした。黙々と作業を進める彼女の姿からは、今どきのお洒落カフェとは少し違う空気感・・・気になります。
星子さん、元々は違う理由で福井へやってきたそうです。様々な人との出会いやご縁があって「クマゴローカフェ」をオープンすることになったということです。ホームページにはお店のコンセプトがこんなふうに綴られています。
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「身近な食を当たり前に、丁寧に。一緒においしく」
かつて居酒屋熊五郎という名前で地元に親しまれてきた空間が
長い冬眠から目覚めました。
クマゴロウは我儘だから、美味しいものを沢山食べてみたいのです。
クマゴロウは好奇心旺盛だから、まだ知られていないことを開拓したいのです。
クマゴロウはおしゃべりが好きだから、
自分の知ったことを他の友達に伝えたいのです。
クマゴローカフェでは、季節感・肌感を大切に、
美味しいものをつくる生産者のみなさんとお客様をつなげます。
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いかがです?素敵なお店でしょ?
でも実際にはあなた自身が、ぜひ足を運んで、自分の目で見て聞いて、感じてください。愛情たっぷり、丁寧に作られたご飯やデザートの数々を味わってみてくださいね。
その昔、ヨーロッパの「カフェ」は、芸術家や思想家たちが集まって談話や議論をする場でもありました。たまたま隣り合わせた人同士、どんな話が繰り広げられていたんでしょうね。あなたのとなりの席にはどんな人が座るでしょう。そんな楽しみ方もあってもよいのでは?
今さらですが「ゆっくり」の意味
1 動作が遅いさま。「―(と)腰を上げる」「―(と)話す」
2 時間的にゆとりがあるさま。「今から行けば電車に―間に合う」「一度―お話ししたい」
3 気持ちにゆとりのあるさま。「風呂に入って―する」
「丁寧」の意味
1 細かいところまで気を配ること。注意深く入念にすること。「アイロンを―にかける」
2 言動が礼儀正しく、配慮が行き届いていること。丁重。「―な言葉遣い」
3 文法で、話し手が聞き手に対して敬意を表す言い方。→丁寧語
改めて書き出すと、なるほどって感じでしょ?物事を一つひとつ丁寧にやろうとすると時間がかかります。この場合、「ゆっくり」は動作的に遅いという意味ではなく、時間や気持ちにゆとりを持つこと。ゆとりがなければ「丁寧」にはできないというわけです。
とはいえ、生活のすべてをいきなり変えるのはちょっと無理があります。無理をするということは結果、精神的にもよろしくないので、ひとまず、暮らしの中で何かひとつ、丁寧にやってみるのはどうでしょう?
まだピンと来ていない人のために(笑)例えば、時間がなくてランチを急いで食べている人は、時間を5分だけ延ばしてみる。それくらいの時間なら仕事に支障は出ないでしょ?出るなら考えモノ。延ばした時間で、何を食べようかをいつもより真剣に考えてみる。どんな食べ物があるかを想像する時間が増えるわけですから、普段とは違う脳の働きをするということです。かなりのリフレッシュになると思います。
そして、もう少し時間を延ばすことができたら、次は丁寧に食べること。お箸の持ち方や行儀作法のことではありませんよ。ゆっくり味わって食べるということ。よく噛むのも良いことですが、味わって食べるのが大事。味わって食べるからには美味しいものがいいですよね。そんな時間を持つことで、心の余裕も生まれてくるのかもしれませんよ。
心に余裕がある人は美人(ハンサム)に見えるといいますから、これぞまさしくべっぴんさん!
素敵な恋の訪れも期待できますね♪