福井にも素敵な生き方をしている人たちがたくさんいます。
いろんな業界、職種の人たちを「食歴・音歴・係歴・読歴・観歴」と、様々な視点からご紹介していきます。
その人が考える結婚観、これから結婚する人たちへのアドバイスも必見ですよ。
「食の幸せ」をみんなに伝えたい!結婚前に準備することは?
清水かづえ 先生 (整体師、正食協会師範)
自らの膠原病を食事と温熱療法で克服。アレルギー体質である自分の経験や、様々な病気を抱える人との出会いから、整体(股関節矯正)、正食の資格を取得。
現在はオープンハウスへ訪れるお客様の身体の悩みを聞きながら、自らの力で回復できるようサポートをされています。そんな清水先生から「食」を通して、これから結婚をされる方へ伝えたいこととは...
「食」は毎日のことだからこそ、大切であり重視する必要があります。
私たちの毎日の暮らしのベースには、食べること、睡眠、仕事、運動など、大切な要素がいくつかあげられますが、その中でもやはり、「食生活」は私たちの暮らしをつくる基本といってもいいと思います。ですから「食生活」で人の健康や体の隅々までが作られているといっても、言い過ぎではありません。
特に私たちの住む日本は、豊かな日本食文化の背景に、他国の食文化が融合され、現代ではありとあらゆる「食」を口にすることができます。ここで注目したいのは、その国にはその国の、その土地にはその土地に合った食文化があるということです。年間を通して寒い地域、暑い地域にはその風土に合った食材が育ち、料理にも様々な知恵が生かされているのです。私たちの暮らす日本においても、北と南の地方では、食材や料理方法、食べ方などの風習の違いがあるのもその為ですね。
その他にも、昔の人たちの食生活の知恵は、とっても利にかなったもので、食材そのものを活かした料理や手当法(食材を使用しての病気やケガの手当)など、「食養」として用いられてきた歴史もあり、自然食の素晴らしさを教えてくれます。
それでは、現代の食生活のどこが問題なのでしょう。
どこを見つめ直していかなければならないのかを、もう少し深く考えていきましょう。
自分や家族、そして次の世代の子供たちのために。
人は暮らしている中で「食」のバランスが大切なことは、誰もが知っていることではあると思いますが、なかなかそれを日々実践していくことは容易ではありませんね。美味しいものを食べたいという欲求は、人間にはあって当然のことだと思います。そこで考えて欲しいのは、「自分が美味しいと思う食事」、「自分が好きな食事」はどのようなものか?普段、どのような食事が多いかということです。人によって味覚は異なりますので、例えばなかには、濃い味が苦手な方、素材そのものの味わいが好きな方もいらっしゃると思いますが、やはり調味料やソース、油などで調理した料理、そしてどちらかといえば、濃い味、揚げ物などを好む方が多くいらっしゃるようですね。
専門的には、食の素材や栄養バランス、調理法など、様々なことが考えられますが、普段から「美味しい食事」「好きな食事」と「健康」との関係を考えながら、日々の食生活を過ごして頂けるとよいですね。
そして、一番大切なのは「健康は自分のためだけのものではない」ということ。結婚をして、一緒に生活を送るパートナーができれば、その相手の健康を考えていくためにも、食生活は大切になってきます。そして、次に生まれてくる子供たちのためにも、自分たちの「食」に対する意識を高く持ち、免疫力、体の治癒力などを高めることも必要になります。(近年のアレルギー体質などの方も、やはりいろいろな保存食や調味料など、添加物のたくさん入った食事の影響があるようです。)
暮らしている家族の健康を守るために、毎日の食生活を見直し、
「その人の命をあずかっている」という使命感をどこかには持っていたいものです。
健康に暮らせるための「食生活」を考えてみましょう。
結婚するときは、みなさんが「健康な体」そして「健全な精神」であることが、一番望ましいことです。食の生活習慣の中で、甘いものがお好きな方、お酒が好きな方、肉料理が好きな方、偏りがちな食生活を送ってらっしゃる方など、様々なパターンがあると思います。その食事で形成されていった人の細胞、体の構造には、その食の生活習慣が大きく影響します。体に変化をもたらした例も、数多く見てきました。例えば、甘いものがお好きな方は、骨盤がゆるみ(特に右側が開きます)、体にゆがみが生じてきたり・・・、塩分を多く摂っていらっしゃる方は、細胞組織をかたくし、交感神経にも影響をおよぼすなど。また、もっと言えば体質の遺伝など、その家系にさかのぼったところまで、食生活は私たちの体に大きな影響を与えているのです。
これから結婚される皆様のために、今日から始められること。それは、今の自分の食生活を見つめ直していただき、より自然体に近づくための健康な体づくりを考えることです。
ブライダルエステなどのように、結婚前の「体の外側のキレイづくり」も大切ですが、何よりも考えていただきたいのは「体の内側の組織づくり」です。自分自身が健康であること、そして結婚する家族、将来生まれてくる子供の健康まで考えた「食生活づくり」を、今からパートナーと一緒に考え、始めていただきたいものです。